屋根診断とは?診断するには資格が必要?

屋根診断とは、その名の通り、住宅などの建物の屋根の状態を確認する作業のことです。
屋根の修理業者の中には「無料屋根診断」などと謳って営業しているところも多くみられます。
ここでは屋根診断の必要性や、診断をするための資格について紹介しています。
修理業者の正しい選び方も記載しているので、持ち家やマンションやアパートなどを所有している方は、ぜひ参考にしてください。
屋根診断の必要性
住宅やマンションなどの集合住宅や工場やビルなどの建物は、すべて外壁と屋根で覆われています。
建物の外装部分は常に雨風や紫外線などにさらされていることもあって、室内よりも劣化スピードはかなり速くなります。外壁は、見た目で色あせや汚れやひび割れなどの状況を把握することができますが、屋根は地上からでは状態を確認できない部分も多いのが現実です。
そのため、知らないうちに深刻な状態になっているケースも少なくありません。
内部で雨漏りが起きていることもありますし、気づかないうちに建物の構造体である柱や梁などを腐らせているかもしれません。
建物の内部に雨水が浸透すると、シロアリ発生の原因になることもあり、修繕でだけでは済まなくなったり、取り壊しを余儀なくされたりする場合もあります。
屋根には必ず塗装や張替えなどのメンテナンスが必要です。
それを怠ると、取り壊しとまではいなくても多額の修繕費がかかる重篤な事態を招いてしまう可能性を高めてしまいます。
屋根のメンテナンスは一般的には10~15年のスパンで行われますが、立地条件や地震などの災害の有無によってもその時期は早くもなり遅くもなります。
屋根診断は最悪の事態を防ぐ以外にも、トラブルの有無を確認できるため、建物の寿命を長くすることにもつながります。
さらに不必要な工事も回避できるので、メンテナンス費用の削減にも結びつきます。
屋根診断に資格は必要?
屋根に何か問題が起きたときには、建築をお願いしたハウスメーカーや工務店やリフォーム業者にお願いすれば、修理などの適切な対応をしてもらうことができます。
ただし、これらの場合に実際に工事を行うのは、板金業者や塗装業者などの屋根修理の専門業者です。
直接専門業者に依頼した方が、余計なマージンがかからないので修理費用を安くできますし、その後のメンテナンスも直接お願いすることが可能となります。
屋根修理の専門業者の中には、「無料屋根診断」に対応しているところもたくさんありますが、屋根診断は資格をもっていなくても行うことはできます。
屋根修理を行っている業者の正しい見分け方
前項でもご紹介したように、「屋根診断士」または「瓦屋根診断技士」の資格を有している場合は、屋根の修理を安心して任せることができます。
ここでは、その他の屋根の修理を依頼するときの正しい業者の見分け方を紹介します。
訪問販売を行っている業者には注意が必要
かなり前から悪徳リフォーム業者が全国的に話題となっていて、多くの方が「無料屋根診断」を餌にやってくる訪問販売員によって被害に逢っています。
一概に訪問販売がいけないとは言えませんが、屋根修理業者の多くが無料で屋根診断サービスを提供しているので、詐欺かもしれない訪問販売に頼る必要はありません。
調査結果をしっかり報告してくれる
屋根診断を行うときに屋根に上がるのは基本ですが、最近ではドローンを利用して細部までを撮影する業者も増えています。
口だけの説明ではなく、問題がある箇所を写真や動画で見せてくれて、調査結果を素人でも納得できるように報告してくれる業者であれば安心です。
見積内容がきちんと記載されている
見積りまでを無料でしてくれる業者が多いですが、見積書に概算しか記載されていない場合は信用しない方がよく、内容が分かりやすく詳細が書かれていれば安心です。
修理の内容が項目ごとに分かれていることも、見積書を確認する大事なポイントです。
保証期間があって条件に納得できる
修理の内容にもよりますが、大掛かりな工事になればなるほど保証期間が長く設定されていて、保証条件に納得できれば安心です。
まとめ
屋根診断を利用することにより、屋根の不具合を早期に発見できて、建物の寿命を延ばすことにもつながります。
屋根診断に資格が必要なわけではありませんが、世の中には悪徳業者もたくさん存在しているので、「屋根診断士」または「瓦屋根診断技士」の資格があれば安心です。
実際に屋根の修理などを依頼する際には、資格の他にも調査報告をしっかりしてくれることや、見積内容や保証の有無や内容をしっかり確認することが大事です。
今では無料で屋根診断を行っている業者がたくさんありますので、1社に絞るのではなく、できるだけ多くの業者を比較して依頼先を決めることをおすすめします。
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